Mar 20, 2017

アンジェ×美篶堂 オリジナルノート

長年人気のアンジェオリジナルノートをご紹介します。
これまで方眼罫と横罫の2種類でしたが、今春あらたにドット方眼が加わりました。

美しい上製本で有名な長野県伊那市の美篶堂(みすずどう)さんにアンジェオリジナルとして製作してもらっているこのノート。特徴は、なんといっても滑らかな書き心地、万年筆での筆記でもインクの裏抜けがありません。美しい小口は何度も繰り返してページをめくりたくなるくらいにスベスベとした感触をしており、また、ノートの開きも良くたたんで使っても一切乱れることはありません。
*表紙は田中一光氏監修の味わいある里紙を使用。

他にもいろいろなお勧めポイントがありますが、今回は新たに加わったドット方眼の中紙についてお話ししようと思います。
このドット方眼の中紙、実は今回美篶堂さんに依頼してあらたに印刷していただいた紙なのです。
さかのぼること約1年前、5周年を迎えたビュロー上野店で、オープン当初から販売を続けているオリジナルノートを進化させたいと思ったことがきっかけで始まった新ノート企画。連日考えに考えました。
方眼、横罫、に新しくドット方眼。
いやいや、方眼、横罫、やっぱり無地。

品揃えを考えるなら、後者のように3種類目は、無地になるのが自然で、別注の元になっている美篶堂さんのノートも、この3種類。
他のメーカーのノートも、この3種類を定番としているのが基本です。

何ヶ月もの間、悩んだ末にドット方眼に決めたのですが、それについてのお話です。

今から10年ほど前、大学でインテリアを専攻していた私は、ある先生からアイディアを書き出すノートは、5ミリドットのものがおすすめだと聞き、すぐに購入し使い始めました。
間取りや配置など浮かんだアイディアを、5ミリ間隔で入っているドットをガイドラインにすることで、スケールを使わなくてもサイズを意識して描くことができ、また描いたものを違う縮尺で図面におこすときにも、ドットからサイズを読み取ることでスムーズにできるなど便利で、そこからドットノートは常に課題に追われていたわたしの大学生活に欠かせないものになりました。
当時ノートでドット方眼のものは少なく、無印良品でA5サイズのノートが売っていてそれが良いとの情報があり友人と買いに行ったのを今でも覚えています。


いまは主に仕事での考えやアイディアを書き出したり、時にはちょっとした図を描いたりするのにノートを使用している私は、方眼・横罫・無地の中では、文字を書くにも図を描くにも対応できる方眼派ですが、そこにドット方眼が加わると、そこはやはりドット派になります。ドット派と言い切れないのはドット方眼が方眼と比べると圧倒的に少ない!そのため選択肢も少なく、方眼ノートを使用していることが多いからです。

文字を書くのに適している横罫、イラストを描いたりと使う人の自由度が高い無地、そのどちらにも対応できる使いやすさと自由度のバランスが良い方眼、とそれぞれに特徴がありますが、方眼よりも無地にちかく自由度が高くなったのが、ドット方眼ではないでしょうか。
こまかいことですが、たとえば5ミリ方眼に文字を書くとき、5ミリ幅に合わせて小さめの文字を書く人も多いと思いますが、そのときに縦の線が邪魔をする窮屈な感覚がありますが、ドットだとその窮屈さはなくなり、イラストなど文字以外をかくときにも平行垂直の線の中で描くよりも向きや角度を意識せず、より自由にかくことができます。

最近は方眼ノートが定番となっていると売れ行きからも感じますが、それだけ方眼を使用している方が多ければ、わたしと同じように方眼にあと少しの無地のような自由度を求めている方も多いのでは?そういう方にも使ってほしいと思ったのが、ドット方眼を採用した理由でした。

次にどんなドットにするのか。
これはすぐに迷いなくテーマが決まりました。
無地に近い感覚で使えるドット方眼。

*目に優しい紙の色と、ドットの色と大きさにもこだわりました。
左 アンジェオリジナル/右 他社製品。

ドットや方眼のノートを選ぶ上で、いつも感じていたのが、罫線が濃く主張しすぎて書いた文字や線が負けてしまい見にくいということ。とくに海外ブランドではなかなか理想のドットや方眼に出会うことができません。

ドットの大きさは小さく、色も濃くなく、でも見にくくならないくらいの濃さに…
使いたいときにははっきり見え、使わないときには存在感を消す、この相反する視認性の絶妙さを実現するドットを目指しました。
そして、無地好きな方にも、このドット方眼なら使ってみたいと思っていただけるようなものにと、何度も刷っていただき完成したのが今回のオリジナル中紙です。

ドット派だけでなく、無地派、方眼派の方にもおすすめのドット方眼ノート。
ぜひ店頭でお手に取ってご覧ください。

マリン/ドット方眼 : グレー/罫線 : アクア/マス目方眼
A5 3種共 ¥780+税 
B6 3種共 ¥700+税

取り扱い店舗:
アンジェ河原町店、梅田店、新宿店、上野店、丸の内店、EXPOCITY店 
ノイシュタット箕面店

※この情報は2017年3月20日時点のものです。

Mar 4, 2017

マン盆栽

皆さま、マン盆栽をご存知でしょうか?
写真にありますように、盆栽とフィギュアをコラボレーションして、独自の世界を創造する新しい文化なのです。考案は、マンボミュージシャンであり国際グリーンランドサンタクロース協会公認のアジア初のサンタクロースでもあり、入浴剤ソムリエ、餃子王など、多種多彩なタレント活動をされているパラダイス山元氏によるもので、1990年頃にはその創作を手がけられており、現在マン盆栽家元としてその文化の普及におつとめです。

ネーミングの由来は、マンボ+盆栽、ヒューマン+盆栽の造語です。
よく使用されているフィギュアは鉄道ジオラマ用に販売されているドイツのプライザーというブランドのもので87分の1のサイズが主流です。
もちろんプライザーでなくても、さまざまなミニチュア、フィギュアで楽しめますが、
初めてマン盆栽に取組まれる方にはプライザーは、とても便利です。一箱ずつがひとつの情景になるように、人や動物、ベンチやテーブルなど、いろいろな小物までセットされており、とてもイメージがしやすいと思います。

いくつか製作してみました。
楽しいガーデンパーリー

唄って踊って、クマ使いの一座。

ゆるく鼓笛隊。

ナイショッ!

木陰でほっこり。

すこし、慣れてきたら世界が広がります。

アンジェでは2001年から取扱いをはじめ、当時8周年フェアのDMにも掲載していました。現在は、都内のエキュート上野店、KITTE丸の内店にて店頭を賑わしています。
盆栽を育てるのは少しばかし手間ひまがかかります。
水やり、日光、風通しなど、毎日盆栽との対話が必要です。
盆栽のみのお手入れでもそれはそれで愛着あるものなのですが、フィギュアを使って自身でアレンジして情景を仕上げたものですと、いっそう愛おしく見えてくることと思います。

忙しい毎日ですが、ピンセット片手に、自分だけの造形をふくらませて仕上げる時間を楽しみ、植物と毎朝少しの時間向き合ってみる生活というのはいかがでしょうか。

取扱店:
アンジェ 上野店、丸の内店 
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