Oct 30, 2015

TURK(ターク)の鉄フライパン

今回は一緒に歳を重ねたいドイツのキッチンツール、TURKクラシックフライパンをご紹介します。
使い捨てではなく長く使えるものが欲しい。壊れない、はがれない、一生使えるフライパンを探していた時、偶然にも出会ったフライパンがタークです。とにかく格好よくて、男前。そして、いろんなものがとても美味しく焼けます。美味しさの秘密は重さです。そのお話はのちほど‥

フライパンを磨く時、持ち手との継ぎ目のパーツはわずらわしいもの。タークにはそれがなく、最高に格好良い形をしています。持ち手と本体の一体型は、デザインされたわけではなく、強靭さを生むためにできた形。

高温で熱した鉄板を叩き出すという、男らしく頑固な製法で1857年よりドイツで作られているフライパンは、長く何世代に渡っても使うことができます。一枚の鉄のみから作られたタークは鉄フライパンの中でも群を抜いて強靭で、ドイツのターク社では創設当時のフライパンが今も現役で使われているとか。


鉄のフライパンは錆びることを心配される方が多いです。確かに錆びやすいといわれますが、私は今のところ錆びて困ったことはありません。鉄と油は相性が良く、使い込んでいくと鉄の上面に、油がコーティングされたような状態になり、使った後に少し焼いて水分を飛ばすことでなじんだ油分がきいて、錆びることはありません。

よく聞く、重い!という声。実際重さは24cmで1.3キロもあり、片手で持つには結構プルプル‥でも、重さは美味しさの秘密でもあります。蓄熱性に優れ、厚い鉄で熱を全体的に保持することで、食材に均一に熱が伝わります。それにより、時にはさっと余分な水分の出る前に、時にはじっくりカリッと絶妙な焼き加減に香ばしく焼き上げることができるのです。

実際使っていると、フライパンを煽るような料理には使わないので器に料理を盛り付ける時以外はプルプルしません。プルプルするときは筋トレと思って耐えています。

我が家にタークは2本あります。タークが本当に上手く使いこなせるのか、欲しいけど尻込みしていた私に、店の皆が結婚祝いにプレゼントしてくれた18cmが私のターク愛用の始まりでした。毎朝の朝食に、ちょっと焼き物をする時に。短時間の調理ではミトンなしでも持つことができ、手がプルプルすることもなく、さっと毎日使います。


オムレツはジュワっと一瞬でふわっと仕上がり、目玉焼きは外側カリッと。ウインナーには良い焼き目がつき、焼き野菜も思いのまま。一緒に歳をとっていきたいと節目の誕生日に自分で買った24cmは夕飯作りに活躍します。

夜には肉をじっくり焼いたり、茹でたじゃがいもを多めのオリーブオイルでカリッと焼いたり。余熱が良い感じにカリっと仕上がるのでそのまま食卓に出します。家族に人気の餃子も上手に焼けるようになりました。


フライパンを捨てる作業が苦手な方には、長く使える鉄フライパンをぜひ、おすすめします。うまく楽しく付き合うコツは、フライパンをしっかり熱してから、油をいれること。それだけで大体はうまくいきます。鉄が熱をしっかり持てば、あとはフライパンが美味しく仕上げてくれます。

初めてのタークを手に入れてから約5年、まだまだうっすらとですが味が出てきたように思います。一緒に歳を重ねていく楽しみと、美味しく楽しい食卓を与えてくれるフライパンです。

TURK クラシックフライパン 18cm ¥14000+tax/22cm ¥18000+tax/24cm ¥20000+tax
TURK クラシックグリルパン 20cm ¥16000+tax/26cm ¥23000+tax


取扱店:
アンジェ 河原町店、梅田店、新宿店、烏丸店 武蔵小杉 ANGERS SHOP INFO

Oct 16, 2015

200年の歴史をもつ、Letts(レッツ)社の手帳


今回は「Letts LADYDATE DIARY」をご紹介します。
レッツ社は創業1796年、英国ロンドンにおいて文具商からはじまり、1812年に世界で初めて商品としてのダイアリーの制作・販売を行った会社と言われ、そのデザイン・装丁・製本などは、さまざまな手帳の原型となっているのだそうです。

わたしのこの手帳との出会いは10年くらい前、留学先のメルボルンでした。オーストラリアは真夏のクリスマスに活気づいており、道行くひとみんなが楽しそうにしていたのが本当に印象的な中、ホリデーで出かけた老舗百貨店の手帳売り場で見つけたのでした。

そんな中でふと見た目が気に入り使いはじめたことがきっかけで、今でもずっとこの手帳を使い続けています。

当初、見た目で選んだこの手帳ですが、改めて使い続けてきた理由について考えてみました。まず外見の特徴は、手のひらに馴染む程良いサイズで、手帳ではあまり見かけない渋い光の金色、さらに小口3方にも金箔加工がしてあり、一見してインパクトがあります。この金箔加工は、湿気を防ぐ役目があるのだそうです。

表紙の素材は紙クロスとのこと。上製本の表紙・パッケージ等にも用いられるような紙で、水にも強く毎日持ち歩いてもへたることなく使えます。ロゴやフォントはシンプルでわかりやすく嫌味でないのもミソです。

*10年分の手帳:三浦私物

そして、中の罫もシンプルでとても使いやすいレイアウト、左頁は見開きの1週間の予定がしっかり書き込めるスペース、右頁は無罫ページなので自由に使えるところがとても便利です。

コンパクトサイズですが昔ながらの小さい鉛筆もついており、書くことが好きなアナログタイプで、普段の荷物が小さいわたしにはこの手帳がぴったりだったのかもしれません。

10年前の当時は日本ではまだ扱い店が少なく、なかなか入手しづらかったのですが、帰国後に入社した自身の働くお店で扱えることがわかった時はとても嬉しかった事を憶えています。

最近の手帳は、加速度的にフォーマットがどんどん進化をしていますが、普遍的なデザインには変わらない安心感というものが存在するのかもしれません。書くこと、描くことが好きな方やコンパクトな手帳が好きな方、そして、名称のごとく女性に使っていただけたらいいな…と思う手帳です。

ミニポケット ¥1200+税/スリム ¥1800+税

取扱店:
ノイシュタット大手町店 Neustadt SHOP INFO

Letts社 LADYDATE以外のシリーズ取扱店:
アンジェ 梅田店 ビュロー上野店 ANGERS SHOP INFO
グリンストア伊丹店 GRiN store SHOP INFO