Dec 6, 2016
名門コーノ式ドリッパーセット
温かいコーヒーが、ほっとする季節になりましたね。
今回はドリップ珈琲にお勧めのコーノ式ドリッパーセットです。
私がアンジェに入社した10数年以上前は、雑貨店の珈琲器具コーナーはそれほど大きくなく、ドリッパーなどの製品はメリタやカリタが主流で、種類も多くはありませんでした。そんな当時、在職していた伊丹店に新しく入荷してきたのが、コーノ式ドリッパーセットでした。新しく棚に並んだそのドリッパーセットをひと目見るなり、レトロ感あるデザインに惚れ、迷わず購入したものです。
このポットの特徴的だったのが、大きなひとつ穴がドリッパーにあるのと、円すい型のフィルターを使用することでした。主流であったメリタやカリタとは、その形状や穴の数など、違いがいろいろありました。
*写真は石橋私物(旧モデル)。当時の物は持ち手を支えるステンレスにエンボス加工がされていてレトロ感があります。
コーノ式で採用されている円すい型フィルターは、大正時代にガラス製コーヒーサイフォンを日本で初めて開発した珈琲サイフォン社が、今から約40年前に「名門円錐フィルター」として製造販売されているものです。今では円すい型は珍しくありませんが、この形の元祖がコーノ式ということです。
このコーノ式のドリッパーを使えば、自宅でドリップするのは難しいのでは?と思っている方も、コツをつかめば本格的なコーヒーが味わえます。
円すい型である特徴は、注いだお湯がフィルターの下部から出てくるまでの時間が、台形型に比べて長くなること、そして、ドリッパーの内側にはリブというお湯が流れる溝が下部にのみ付けてあるのですが、それがドリップする際に出る泡が上部に溜まり、ペーパーの上部が内側に張り付くため、リブが作る隙間にだけ抽出されたコーヒー液が円すいの中心部分に流れ落ちる仕組みになっています。
このリブは長すぎると雑味が混じりやすく、短すぎると抽出時間が長くなってしまいます。このような仕組みを作るのに珈琲サイフォン社は5年もの歳月、研究に研究を重ねて開発されました。
*写真は石橋私物(旧モデル)。
そのような構造から雑味のない「酸味、キレ、コク」などバランスの取れたおいしいコーヒーがムラなくいつでも味わえます。さらに、お湯の量を多く注ぎ抽出時間を短くすることで、軽い味わいのコーヒーに、お湯の量を少量ずつ注ぎ抽出時間を長くすることでより深い味わいのあるコーヒーを抽出することもできるので、自分好みのコーヒーを淹れることができるのです。
さて、珈琲サイフォン社の三代目社長の河野雅信氏が主宰する、コーヒー豆の産地、焙煎、コーヒー概論、コーノ式での淹れ方など二日間にわたり学ぶコーヒー塾という講座があります。数年前に、関西で開かれることがあり珈琲のことをもっと知りたいと思い参加しました。
参加者は普段使っているコーヒーフィルターを持っていき、各自淹れたコーヒーの飲み比べをするのですが、ドリッパーやフィルター、お湯の入れ方などで、ひとつひとつの味の違いがとてもよくわかるものでした。そして、やっぱり河野社長が淹れたコーヒーは雑味がなく、程よい酸味、コクがあり、ブラックが苦手だった私も、ブラックがおいしい!と感じた瞬間でした。
コーヒー豆の産地や種類を知り、焙煎の実習なども経験し、コーヒーの奥深さを感じることができました。
コーノ式は、ドリップに慣れてくると自由に味がコントロールできるので、自分好みのコーヒーにいろいろチャレンジできて本当に楽しいものです。
店頭ではフィルター以外にガラスポットや、ガラスポットのハンドルが木製の名門セット、フィルター、ペーパー、計量カップなどがあります。円すい型フィルターとガラスポットを合わせたフォルムは、インテリアにもなじみます。
これからの季節、プレゼントにもせひお勧めです。
名門コーノ式ドリッパーセット黒ハンドル
2人用ポット(フタ別売り) ¥2470+税 4人用ポット(フタ込み)¥3000円+税
*ウッドハンドルは木の材質により価格が異なります。
取扱店:
アンジェ 河原町店、梅田店、新宿店、烏丸店、武蔵小杉、エキスポ店
ANGERS SHOP INFO
クロッシェ大日店 crochet SHOP INFO
ノイシュタット箕面店 Neustadt SHOP INFO
グリンストア伊丹店、名古屋店 GRiN store SHOP INFO
*各店ごとに取扱い種類が異なります。
珈琲サイフォン株式会社
http://www.coffee-syphon.co.jp/